変体仮名
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タイトルの三重笠、もちろんカサガイの種類ではありません。我が地方は今日から夏休みのようです。この時期、昼間海を歩くような無謀な真似はもちろんしません。人も多いし、打ち上げ帯も踏み荒らされていることでしょうし。体調が優れないので、外の空気を吸いに海に出てみた、といったところです。朝6時丁度、富士山は笠を三つもかぶっていました。富士山が笠をかぶると天気が崩れるといわれているようですが、でも今日は晴れて暑くなりそうです。
丁度満潮と重なって、台風の余波もあり、波がかなり寄せている状態でした。もちろんこの時間では、漂着物は重機がすっかり片づけてしまった後です。それでも、滑川の東には大きな漁船のライトが打ち上げられていました。
コウイカなども2匹ほど見かけましたが、南方系のものは無し。もう少し潮が引くと、また色々と打ち上げられるのかも知れませんが、今日は海の空気を吸う程度で、引き上げるつもりだったので、こんなもんで上がりですね。
そんな訳で、コマツヨイグサ、メマツヨイグサ(風が強かったので、写真に収めるのに結構苦労してしまいました)を眺め、サーファーさんたちが楽しむのをしり目に帰宅しましたとさ。
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★今朝の材木座:春霞というんでしょうか、このところ夜、月を見てもおぼろ月夜の事が多いですね。今朝もぼんやりと霞んで、なんとなくもゃ~っとしています。マツヨイグサがきれいだったので、写真に収めてみたのですが、この一家も帰化植物。コマツヨイグサに至っては、要注意外来生物として、全国各地で実際に駆除が行われているそうです。
でも、太宰治の「富嶽百景」の有名な一節「富士には月見草がよく似合う」、この月見草が差しているのはオオマツヨイグサという説がありますね。
また竹久夢二の「宵待ち草の歌」(待て暮らせど来ぬ人を 宵待ち草のやるせなさ)にもうたわれ、是非はともかくとして、すっかり日本の文化に定着してしまった感があります。どうしましょ。
★今朝の打上げ帯:浜は相変わらず褐藻、特にヒジキの打上げが目立ちます。今年最後になるかもしれないワカメを一株拾いました。滑川寄りには貝溜りも出来ていました。
お魚さんもいろいろ見られましたよ~。左から、ニシンの子ども、ヒイラギ、ハマダツ。ハマダツは早くもお腹がカラスの餌に。どうしてカラスはお腹が好きなんでしょうかねぇ…。
★今日の貝:ウズイチモンジ 久しぶりに拾ったので選んでみました。ウズイチモンジと間違えやすいのがハクシャウズ。ひっくり返して、殻口の部分が赤くなっていればハクシャウズです。ウラウズガイも似てるといえば似てるけど、周縁の結節の大きさが比較にならないので、分かりやすいですね。
さてさて、このところ個人的に勝手に盛り上がっているワスレイソシジミ。捕食者のクロダイ(別名チヌ)が打ち上げられていました。そこでこの間の疑問を黒住先生に伺ったところ、イソシジミも日本固有種のワスレイソシジミも、輸入しているワスレイソシジミ(アケミ貝)とは種が異なるので交配はあり得ないとのことでした。チャンチャン。
★今日の収穫:イタヤガイ、ベンケイガイ、ワスレガイ合弁、ワスレイソシジミ×4(うち合弁1)、マツヤマワスレ×3、ナデシコガイ、アズマニシキ、オオモモノハナガイ×6、ウズイチモンジ。オマケは昨日のブラタモリでもやってた青磁片が3つと小さいガラスビン1つ。
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★今朝の材木座:雲が少し邪魔をしていますが、富士山を拝むことができました。赤潮は、今日は風向きの関係で、由比ヶ浜寄りになっているようです。3枚目の写真をご覧ください。途中から海の色が変わっているのがお分かりいただけますでしょうか。
さて、昨日のワスレイソシジミの続きを少しばかり。
現在、アケミ貝という名でクロダイの餌として釣具屋さんで売っているワスレイソシジミは、ほとんどが中国・韓国からの輸入物という話を聴いたことがあります。
以前、しおさい博物館の池田元館長に伺った話では、ハマグリもシナハマグリとの自然交配で、ハマグリとシナハマグリとの中間的な個体が出てきているということでした。
シナハマグリは本来、日本には生息していなかった外来種です。
環境省でも、外来生物法の要注意外来生物として指定しているし、日本生態学会の侵略的外来種ワースト100に選定されてもいます。
心配なのは、同じことがイソシジミとワスレイソシジミの間にも起きないのだろうかということですね。このあたり、また機会を見つけて黒住先生に伺ってみたいテーマです。
帰化植物の一つにセイタカアワダチソウがありますが、本来3~4mにもなる高さのセイタカアワダチソウが、在来植物に押されて、輸入当時よりずっと高さが小さくなっているという論文を読んだことがあります。セイタカアワダチソウも外来生物法の要注意外来生物として指定されているし、日本生態学会の侵略的外来種ワースト100に選定されてもいます。
同じようなことが貝の世界でも起きないとは限らないし、何があるか分かりませんね。
いずれにしても、今後も引き続き注目していきたい貝の一つです。
黒住先生には、ずっと疑問に思っていた、もう一つの質問をさせていただきました。
なぜ、突然増殖する貝があるのか、そして翌年は、また以前の状態に戻ってしまうのはなぜか。
この答えはとても難しいそうです。ただ、自然の何らかの条件が、その種類に有利に働いたときにそういう現象が起きるのではないかとのことでした。
例えば、大雨で河川から大量の雨水が流れ込んだとすると、その雨水の中に、固有の種の食料となりうるプランクトンが含まれていたりとか。
う~む、さすが主任上席研究員、とても勉強になりました。こういう先生とお知り合いに慣れたのは、本当に幸せなことです。
という訳で、今日はお墓参りに千葉まで出かけますため、これにて失礼つかまつります。
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★今朝の材木座:5時を過ぎるともう明るくなっています。日が早くなったものですね。考えて見れば、来月はもう夏至。でも、富士山の冠雪はまだまだ深いようです。シラス漁の帰りでしょうか、丹沢山系大山を望みながら急いで帰港する漁船がありました。
★今朝の打上げ帯:だいぶヒジキが上がっていました。もうワカメは皆無。ほとんどがアカモクなどホンダワラ科の褐藻です。
ちょっと心配なのが、赤潮です。浜に出てまず目に付きました。これだけの赤潮はめったにありません。材木座の正面入り口付近から和賀江嶋にかけてこのとおり。海中の生き物たちは大丈夫なのでしょうか。
今朝は、本当に久しぶりにチュウシャクシギに会うことができました。私が見つけたのは1羽ですが、こちらもお久しぶりの池さんにお目にかかったところ、チュウシャクが2羽、キアシが4羽いたそうです。赤潮でカニなどの生き物がやられてしまうと、それらを餌としている鳥さんたちも死活問題です。池さんによれば今回の赤潮は、かなり広範囲にわたっているとか。影響が大きくならないといいのですが…。
赤潮の影響かどうか分かりませんが、生き物系も色々と。左はクロウシノシタの赤ちゃん。成魚になると、このきれいな水玉模様は消えてしまいます。後はシマウミスズメとコウイカ・ウスベニコウイカの甲羅。この他、例によって浜中にアメフラシが点々と打ち上げられていました。
昨日は海が少し荒れたのでしょうか、韓国や中国製品の打上げもありました。私には真ん中のケーキがどんなものなのか、どーしても想像できません(一番右、ピントがずれてしまいました。すいません。北京と書いてありました)。
日本の漂着物でも理解できないものが…なぜ、何ゆえムラサキウニの模様がついているのか。はたまた、ムラサキウニではなく、別のものなのか…誰か教えて~!
★今日の貝:ワスレイソシジミ
今日、千葉県立中央博物館の主任上席研究員、黒住 耐二(くろずみ たいじ)先生に確認しました。やはりここ何年か大量に打ち上がっているのは、イソシジミではなくワスレイソシジミだそうです。
ただし、私が漁師さんに確認した所によれば、この付近のクロダイ釣りには、餌にスイカ(^_^;)を使ったりしますが、通称アケミ貝・ワスレイソシジミを使う習慣はないそうです。黒住先生は、ホンビノスと同じように、三浦半島を回り込んで繁殖した可能性を指摘されました。
★今日の収穫:ワスレイソシジミ、マツヤマワスレ、オオモモノハナガイ×2、ベンケイガイ、タマキガイの赤ちゃん、シオサザナミガイ、合弁のナミノコガイ、ウノアシでした。
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サマセット・モーム「月と6ペンス」とは一切関係ありません。今日は、朝から遠出をしなくてはならず、その前に病院へ行ったりと、忙しい一日でした。海どころではなかったので、代わりといっては何ですが、月齢13.3の月の写真をお楽しみください。コンパクトデジカメだし、三脚を使わなかったので、若干の手ブレはご愛嬌ということで。桑田佳祐さんの「月」、本人も意外だったようですが、あまり売れませんでしたね。私は結構好きな曲なんですが。
それから、現在、崎〇軒では、ひょうちゃん誕生60周年を記念して、還暦ひょうちゃんをシウマイに忍ばせていますね~。私は、なかなか当たらないのですが、ゴールド還暦ひょうちゃんもあるそうです。私と同じよーに興味のある方は、シウマイを買ってみてはいかがでしょう。
って、今日の記事、海とまったく関係ないし。
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★今朝の材木座
春ですね~。のどかな感じが何とも言えません。南沙織さんの「潮風のメロディ」なんか口ずさんじゃったりして。先週の小柳ルミ子さんといい、年がバレバレですね~。別に隠してないけど。
★今朝の打上げ帯
あまり体調が良くなかったので、豆腐川から和歌江島まで歩いて、後は亀石のうえで1時間ほどのんびりごろりと。何故かBGMは懐かしの「柳ジョージとレイニー・ウッド」。大好きだったんです。
★海藻三種
最近材木座で注目を浴びているのが一番左、アカモクです。新潟や秋田、宮城などではギバサといって昔から食べられていたようですが、材木座のアカモクは、何しろこれでもかというくらい打ち上がります。湯がいて包丁でたたいて、鰹節とお醤油を加えてご飯の友にすると、とろろのようになって美味しいんですが、打ち上がる量があまりにも多すぎて誰も見向きもしませんでした。それ以前に、食材として考えていなかったのかな。先週紹介したもんざ丸のお店で売ってます。興味のある方はどうぞ。季節は着実にワカメ(真ん中)からヒジキ(右)へと移りつつあります。でも、結構ワカメ拾えたでしょ?この時期のワカメも肉厚で美味しいんですよ^^
★ハマダイコンも群生して、春を満喫している様子。数年前の台風の時には壊滅状態になって、どうなることやらと思っていましたが、植物は、「七人の侍」に出てくる農民のようにしたたかですね。この可憐な花を見るとホッとします。
★今日の貝:ワスレガイ
ワスレガイの赤ちゃんが、合弁で打ち上げられていました。海に出ることも、貝の名前も、みんな忘れてしまった今の私を現しているようで(別に自虐的な意味はありませんが)、なんとなく今日の貝に相応しいかな~と。
★今日の収穫:材木座を代表するタカラガイ、メダカラとチャイロキヌタ2つ。あるべきものは、ちゃんとそこに生息していてくれる。たとえ、観察者(僭越ながら私の事です)がサボっていても、地球の営みには影響はありません。ありがたいですね。
先ほど、柳ジョージさんのことを書きましたが、今週は加瀬邦彦さんが亡くなりましたね。時代を作ってきたミュージシャンがまた一人減ってしまった…寂しいことです。
私の小さいころは、ザ・ゴールデン・カップスや、ワイルドワンズといったグループ・サウンズ全盛期。昔の人間だった叔母は、テレビでグループ・サウンズが歌う姿を見て、「大きくなっても、あんな風になっちゃダメだよ!」と言ったものでしたが、その叔母の息子である私の従弟はエレキ・ギターを弾き、私自身はドラムスを叩くドラ息子(←何という典型的なオヤジギャグ)に立派に成長したのでありました。めでたし、めでたしと。
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♪お久しぶりね~ 海辺に出るなんて
あれから、何年たったのかしら~
貝の名前も 覚えていないでしょう
海辺では毎日 打ち上がってたでしょうね~
様子見だけのつもりが 時の経つのも忘れさせ
調子悪くなりそうで なんだか怖い~
それじゃさよなら また来ると冷たく背中を向けたけどホントにもう一度来れるのか 悩んでしまう
もう一度 もう一度 病気治して
もう一度 材木座 歩いてみたいね~
最初からおふざけですいません。
今日は久しぶりに体調が良かったので、少しだけ様子見に出るつもりが、結局海岸を往復してしまいました。
ハマダイコンとウミソウメンは真っ盛り、ワカメはもうお終いですね。でも、今晩の味噌汁の具くらいは持って帰りました。
このところの時化続きで、シラス漁は不調のようです。海の帰りに「もんざ丸」に寄ったら、おじさんが生シラスを大量に袋詰めしながら、忙しそうに「解凍品しかないよ」とのこと。しかたがないので昨日も今日も解凍品を買いました。新鮮なシラスたちはお食事屋さんに嫁いで行って観光客の皆さんの口に入るのでしょう。でも地元民の口には入らない…なんだか地産地消が捻じれてしまってますね~。もんざ丸としても儲けを考えるとしょうがないのでしょうけど。漁師さんだって生活が係っていますからね。
真ん中の写真のように親のカタクチイワシは打ち上げられていました。左はベニボヤ、右はコウイカです。
今日は体調がいいとはいっても、もちろん本調子ではないので、材木座海岸を往復するのに3回も途中休憩をしてしまいました。でも、久しぶりに歩いて、なんだか満足感があります。
収穫はご覧のとおり、ホシキヌタの赤ちゃんと、大きめの青磁片が一つ。
さて、次の更新はいつのことやら。
あっ、そうそう、このブログでは余計なことですが、このところ長引く菜種梅雨で星空があまり見えませんね。9日だったかな?久しぶりに冬の大三角が姿を現して、仕事帰りの疲れを癒してくれました。
昨晩は望遠鏡で金星と木星を観ました。木星なんか、ガリレオ衛星までしっかり見えたし、赤道付近の縞模様がきれいでしたよ~。
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★今朝の材木座:毎日暑い日が続いていますね。皆さん夏バテしていませんか?私は体調不良に夏バテも加わって、毎日ヒーコラいってます。そんな中、今日はホッとする雨。涼しくて気分も比較的良好です。
★今朝の打上げ帯:満潮の時間帯だったので、貝の打上げはほとんど見られません。サルノカシラやサルボウが一つ二つ見られましたが、あとは小石や陶片が所々に固まって打ち上げられている程度。
でも、今年としては貴重なシナアブラギリが一つ転がっていました。普通、シナアブラギリは真っ黒ですが、これはまだ、未成熟のまま海に投げ出されたのでしょうか、黄土色をしています。同じ色のものも、以前にも拾っていますが、それは一部が黒ずんでいました。ほかにもこげ茶色のものもあります。きっと成熟していく過程なのでしょうね。
★今日の貝:ワスレイソシジミ このところずーっと拾い続けてきた「イソシジミ」ですが、どうやら実は「ワスレイソシジミ」のようなのです。実際には、池田先生に見ていただかないと何とも言えませんが、今日の個体も50.85㎜もあるし、今まで拾った中で大きめの物を測ってみたら、61㎜もありました。形もよく見ると、イソシジミよりも丸っこい感じですね。こんなに大きなイソシジミはないと思うんですよ。以前はイソシジミなんてめったに拾えなかったのですが、大量発生の後、完全に定着してしまいました。これがワスレイソシジミだとすると、これでまた一種類増えたことになります。HPの更新をさぼっていて申し訳ありませんが間もなく650種類になりますね。もっとも、日本近海産貝類図鑑のようにイカやタコをいれれば、670くらいになるし、同定できない微小貝を入れると700くらいになりますか・・・。
★という訳で今日の収穫は、ワスレイソシジミ(多分)、カモジガイ、そしてオマケのシナアブラギリでした。でも、今日も豆腐川の東しか見ていません。すいませんm(_ _)m
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