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2007年4月30日 (月)

ホソスジアオガイ

Img_3694 穏やかな朝です。波もほとんどありません。今朝も富士山がうっすら見えていました。今日は予定があるので、8時までに家に帰らなくてはなりません。

Kaidamari_1 ところどころに貝溜まりができている砂浜を早速歩き始めます。

Genrokusode すぐに目に留まったゲンロクソデガイ。好きな貝なので、一遍に気分が良くなります^^

Hidoro 一昨日ヤギ付きのウグイスガイを拾った辺りの海藻の塊りを物色していると、ジュズエダカリナにヒドロ虫の一種(?)がくっついていました。

Chairokuchikire_1 さて、材木座では、貝溜まりならではの貝というのがあります。普段はなかなか見つからないのですが、貝溜まりを丹念に探すと見つけることができる貝。たとえばこのチャイロクチキレもそんな貝です。

Minitengu_1貝溜まりを見ていると、楽しいですね。時にはこんな小さなテングニシの赤ちゃんも混じっていたりします。テングニシは小さいときも同じ形で分かりやすいですね。

Sazae 何かの固まりも打ち上げられていました。何だろうと思ってよく見たら・・・サザエのフタが身をつけたまま打ち上げられていたものでした^^

Hososujiaogai_1 そんな今日の貝は、こちら、ホソスジアオガイ。やはり貝溜まりならではの貝の一つといって良いと思います。和賀江島に行って転石をひっくり反すと、時々見つかるのですが、打ち上げられる数は多くはありません。

Wagaejima 貝溜まりを漁ったり、微小貝を探したりしていると、あっという間に2時間が経っていました。見れば潮がグングン引いていきます。今日は和賀江島の探検をしたら、とても面白そうですが、後ろ髪を引かれつつ、浜を後にすることにしました。

Toseitoki 帰り道に見つけた統制陶器。なぜか私が拾う統制陶器は岐阜のものがとても多いようで、一昨日拾ったものも岐830と書いてありました。

★拾った貝:シロアオリ、ミミズガイ、ザクロガイ、クズヤガイ、ヒメコザラ、サンショウガイ、カイコガイダマシ、オハグロシャジク、マキモノシャジク×2、マメウラシマ×2、フロガイダマシ×2、カラマツガイ×2、キクコザラ×2、コシイノミガイ×4、チャイロキヌタ×4、メダカラ×10など。

★他に拾ったもの:青磁片×2、メノウなど。

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2007年4月29日 (日)

マテガイ

070429 夜の明けるのが大分早くなってきましたね。今日はお葬式の手伝いで東京まで出かけるので、5時過ぎに海に出てみましたが、もうすっかり明るくなっていました。ゴールデンウィークというのに結構寒かったです。でも、おかげで富士山も大山もクッキリ見えました。

Wakame 浜にはワカメがいくつも打ち上げられていましたが、時期が遅いのか、時間が早いのか、拾われた様子はありません。

Megusiri 歩き始めてすぐ見つけた目薬のビン。久し振りなので嬉しい^^

Azumanishiki_1 ところどころ貝溜まりができています。鮮やかな紅色のアズマニシキをゲットしながら和賀江島方面に行くと

Mategai 今日の貝、マテガイが合弁で打ち上げられていました。マテガイの合弁は、こんな雰囲気の日によく見かけます。漢字で書くと「馬刀貝」。内湾の砂地に棲む貝です。

Hasunohakashipan 和賀江島で微小貝を拾って滑川へ行った戻り道、ハスノハカシパンを見つけました。

Kashipanura ハスノハとはよく言ったものですね。ひっくり返すと、蓮の葉の葉脈にそっくりです。

Sagamiwan お葬式のあと、上野の国立科学博物館に立ち寄ってきました。先日、山田海人さんに4月17日から「相模湾の生物 きのう・きょう・あす」という展示が始まったと教えていただいたので、見に行きたくてウズウズしていたんです。いゃー面白いことこの上なしでした。もちろん山田さんが所属なさっていたJAMSTEC提供の資料や、我らが「葉山しおさい博物館」池田先生や倉持さんの名前も見て取れました。

Doubutsushi 博物館地下一階のミュージアムショップでは、「相模湾動物誌」という本を売っていて、この一冊で相模湾の生物研究に関する昨日・今日・明日が分かるようになっています。帰りの電車で読み始めたら、あまりの面白さに乗り越してしまいそうになっちゃいました^^

Uguisu あらためて生物学にとって相模湾がどれだけ貴重な存在なのか、しみじみ感じることができました。(写真は、昨日久し振りに見つけたヤギについたウグイスガイです)

★拾った貝:ネコガイ、セキモリ、サンショウガイ、ヒメコザラ×2、メダカラ×2、ロウソクツノガイ×2、ザクロガイ×3、コシイノミガイ×16など。

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2007年4月28日 (土)

アカニシ

070428 少し冷たい風が多少強めに吹いていました。昼過ぎに出かけたところ都内は激しい雷雨となりましたが、材木座の朝は穏やかな休日の雰囲気でした。

Hijiki_1 浜には、例によってヒジキやアカモクが打ち上げられ、ワカメ拾いの人の残滓であるメカブなども転がっていました。中にはこんなプリプリ感のあるヒジキも。

Subesubemanju 歩き始めると、常連さんのスベスベマンジュウガニも何匹か目に入ります。そういえばNHKの「みんなのうた」で、以前「恋のスベスベマンジュウガニ」という歌がありました。娘が小学生の頃、面白がってみていたのを思い出しました^^

Niogainoato これはおそらくニオガイのアパートだと思うのですが、密集している様子が分かります。ニオガイなどの穿孔貝は、石の中でニアミスしないのでしょうか?しないとすると、仲間の存在をどうやって察知しているのでしょう?今度池田先生に聴いてみようっと。

Chushakushigi3 さて、和賀江島に行ってみると、久し振りのお客様が飛来していました。チュウシャクシギです。早速、石碑の影に隠れて、邪魔をしないようにパチリ。

Chushakushigi4 細かく数えられなかったのですが、「群れ」で遊びに来てくれていました。転石の間にクチバシをしきりに突っ込んでは、スガイか何かをついばんでいるようです。そのうち、トビがやってきたため、緊急避難していきました。

Hyouchan_2 その辺りに行ってみると、やはりスガイの多いこと。おまけにひょうちゃんにまでくっついています^^オトナゲないとは思いましたが、スガイ君たちには海に帰っていただき、ひょうちゃんはレジ袋へポトン。

Akanishi という訳で今日の貝はこちら、アカニシです。普段はそれほど食指が動かないのですが、大きさが手ごろで色合いが良いものは拾っています。本体のHP「材木座海産貝類」のアカニシの欄にも書きましたが、志賀直哉に「赤西蠣太」という伊達騒動を扱った短編があります。なかなか面白いのですが、私としては、伊達騒動なら山本周五郎の「樅の木は残った」が好きですね^^

ところで。このところ右耳の調子がおかしくて、午前中に耳鼻咽喉科へ行ったところ、「突発性難聴」と診断されました。何でも、完治は難しい病気らしく、発病後1週間以内に治療をすれば、7割程度までは回復できるとのこと。でも私の場合、2~3週間経過しているので、改善するかどうかは微妙なところらしいです。

じつは発症後3~4日で、ある別の耳鼻咽喉科へ行っていたのですが、そこではビタミン剤の処方と「鼻をつまんで唾を飲んでなさい」でおしまい。

今日調べてもらったら、ただ聞こえづらいだけではなく、右ではまったく聞こえない周波数帯があるようで、同じ音叉を耳に当てても右と左では1音違って聞こえます。3度違っていれば和音になったのにねぇ・・・残念(^_^;)

★拾った貝:ヒロウネトクサ、ヨメガカサ、チリボタン(合殻)、ナツメガイ、ネコガイ、キクノハナガイ、ブドウガイ、カイコガイダマシ、オダマキ、チャイロキヌタ×2、メダカラ×3、セキモリ×3、コシイノミガイ×5など。

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2007年4月22日 (日)

ヨフバイ

070422 昨日に引き続き、南東の風がかなり強く、波が打ち寄せています。午前中は一時雨が降ったのですが、上がるのを待って海に出てみました。

China_1 海岸の様子も、昨日と似ていたのですが、強風だけあって、外国製品が打ち上げられていました。「CHIMBUSCO」と読めます。調べてみると、中国船舶燃料有限責任公司
=China Marine Bunker(Petro China)Co.,Ltd.のことのようです。

Tsumetagai_1 こんな日の常連、ツメタガイの生貝。今朝見た「所さんの目がテン!」はバカガイの話で、ツメタガイからジャンプして逃げるバカガイの映像を見せてくれました。

Kajime 潮が引き始めた和賀江島の石碑に向かうと、南東の風からは守られる領域のせいか、いろいろと面白いものが打ち上げられていました。まずはアラメの赤ちゃんでしょうか。一年目の幼体のようです。

Bafununi 赤ちゃんといえば、こんな小さいバフンウニの赤ちゃんも。

Mameuni_1 小さいウニならマメウニも忘れちゃいけません。

Teppouebi テッポウエビのハサミもありました。これで「パチン」という音を立てるわけですね。

Yofubai そして見つけた今日の貝、ヨフバイです。小さい貝ですが、大好きな貝の一つです。漢字で書くと「餘賦蛽」。本来は「ヨーバイ」と発音するのが正しい、という話もありますが、もともとの字が間違えて中国から輸入され、さらに、江戸時代の貝の図鑑「丹敷能浦裹(にしきのうらづと)」も「目八譜(もくはちふ)」も間違えてこの字を使ったらしいですね。

0704222 しゃがんで微小貝を探していると、時間の経つのを忘れてしまいます。いい加減なところで切り上げて、滑川まで行ってみましたが、こちらはほとんど収穫なしでした。

Otomegasa1 一旦家に引き上げて、しばらく経ってから、すっかり潮が引いた和賀江島に行くと、昨日ご紹介したオトメガサが見つかりました。

Otomegasa2 これも、先日奥様に新調してもらった長靴の成果なのですが、はっきりいって驚きました。なにがって、

Otomegasa3 和賀江島って、こんなにオトメガサがたくさんいたんですね~!

Otomegasa4 最初に見つけたときは、外套膜で貝の部分も隠れていたので、もしかしたらクモガタウミウシ?と思ったのですが、家でじっくり写真を見てみたら、すべてオトメガサです。

と、ここまでわずか10分くらいで4つも見つけてしまったのでした。でも、この直後、あわれカメラは水の中へ・・・。

連休前だし、今週中にまた何とかしなくては。うー、悲しい(T_T)

★拾った貝:殻径56.85㎜と特大のツタノハガイ、ネコガイ、イソマイマイ、クビタテヘビガイ、クリンイトカケ、オハグロシャジク、カイコガイダマシ、フロガイダマシ、ザクロガイ×2、ミミズガイ×2、シノブガイ×2、ブドウガイ×3、セキモリ×4、メダカラ×4、コシイノミガイ×6など。

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また、やっちゃいました。

悲しい事件がまた起きました。

そうです、デジカメをまた海に落としてしまったんです。

言葉ではいえないくらい悲しい気持ちです。

朝から100枚以上の写真を撮りまくっていたのに・・・。

カメラのみならず、中に入れてあったカードも異常を告げていて

データがすべてパーになってしまったようです。

紐をつけると良い、というアドバイスをいただき

当初は紐をつけていたのですが、

私の写真の性質上、

砂浜にしゃがみこんで微小貝を接写したり、

和賀江島で屈みこんで岩の裏側を撮影したりすることが多く

どうしても紐は馴染めず、外しておりました。

でもこの間ので懲りたので、

必ず胸のポケットにしまうようにしていたのですが

和賀江島で、多分未掲載のウミウシを見つけたので、

夢中になっていたのがいけませんでした。

気づいたときには既に遅く、胸ポケットから・・・。

う~ん、またデジカメ買わなくちゃ。

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2007年4月21日 (土)

オトメガサ

070421_1 荒れ模様の海です。吹き付ける風が強く、アカモクがところどころに打ち上げられ、気胞が大量に固まっていたりします。

Hijiki アカモクに混じって、ヒジキやフクロノリ、ネバリモ、そして海草のアマモなどが打ち上げられていますが、貝や生き物などはほとんど見かけません。

Otomegasa_1 豆腐川の東の定位置から歩き始めようとして、すぐみつけたオトメガサ。今日の収穫は、結局このオトメガサとネコガイ一つだけでした。という訳で必然的に今日の貝はオトメガサです。

 こんな日は、たまには趣向を変えて、材木座の海岸植物や野草を紹介するのもいいかな、と思い、いくつか写真を撮ってみました。

Hamadaikon_1 まずは、先日もご紹介したハマダイコン。今が盛りで、あちこちに群生しているハマダイコンが、見事に花を咲かせています。

Akabanayugeshou こちらは、アカバナユウゲショウ。元々は観賞用に輸入した花だそうですが、現在は野生化したものが見られるそうです。

Mematsuyoigusa すこし時期が早いような気がしますが、メマツヨイグサも咲いていました。太宰治の富嶽百景に出てくる「冨士には月見草がよく似合う」というフレーズは、「黄色い花」ということから、本来のツキミソウではなく、松宵草という話があるようです。

Hinageshi 海岸入り口の脇には、ヒナゲシも咲いていました。漢名は「虞美人草」。 夏目漱石を思い出しました。そういえば漱石は、「こころ」や「門」など、鎌倉を舞台にいくつも作品を書いていますね。

Nazuna2_1 ナズナです。普段なにげなく見ているナズナも、よく見てみると、なかなか可憐な花ですね。

Kouboushiba こちらは、海浜植物のコウボウシバというそうです。花は6月~7月頃に咲くそうですから、もう少しすると咲き始めるのでしょう。

Raseitasou こちらも海浜植物のラセイタソウ。花は7月~10月頃に咲き、雄花は黄白色、雌花は淡い緑色だそうです。

Tsuruna 海岸の砂地に生えるツルナ。花は葉の付け根につき、小さい黄色い花で、4月~10月頃咲くそうです。このツルナは食用にもなるとか。

Tsuwabuki 食用になるといえば、ツワブキもそうですね。花は10月~12月に黄色いかわいい花を咲かせます。冬の寒い時期にツワブキの花を見るとホッとしますね。

Hamadaikon3 いつも波打ち際や満潮線ばかりを歩いていますが、せっかくの春です。たまにはのんびりと野の草花を眺めながら海岸を歩くのも良いものですね。

★参考図書:「海藻・海浜植物」/千原光雄(保育社・標準原色図鑑全集15)

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2007年4月15日 (日)

カラマツガイ

0704152 穏やかな天気ではありますが、4月も半ばだというのに、今朝は少し冷え込みました。その証拠に、富士山や大山も久し振りに顔を出しています。

Takonomakura_2

いつものように豆腐川から和賀江島に向かって歩き始めようとすると、目の前にタコノマクラが打ち上げられていました。タコノマクラは、今まで材木座ではあまり見られなかったのですが、このところ急に目にするようになりました。昨日も2つ打ち上げられていましたが、何か変化の兆しでしょうか?

Furiza 浜に出たのが6時前。潮が引くまでには、まだ少し時間があります。とりあえず、和賀江島と滑川を往復しようと歩き始めると、和賀江島の近くにドラゴンボールのフリーザがこっちを睨んでいました。

Akakurage_3 昨日は浜のあちこちにミズクラゲやアカクラゲが打ち上げられていましたが、今日はその名残りがある程度です。こんな小さなアカクラゲも。

Amakusa 滑川の近くまで行くと、アマクサアメフラシがうごめいています。潮が引いてしまうと干からびてしまいそうなので、海の中へ 戻してあげました^^

Usachan すると、海の神様のご褒美でしょうか、こんな陶製のうさちゃん(ですよね?)を見つけました。

Jishingumo1 滑川で折り返して、ふと海を見ると、妙な雲が出ています。写真の左上から右下にかけて、うっすらと直線的な雲がご覧いただけますか?「まさかこれが噂の地震雲?」なんて思っていると、家に帰ってから三重県亀山市で震度5強のニュース!ホントかなぁ?

Budougai 地震雲の真偽は別にして、和賀江島に行くと程よく潮が引いて、微小貝を探すには絶好のチャンス!このブドウガイなんて、3.5㎜です。

Karamatsugai さて今日の貝ですが、和賀江島のカラマツガイです。何回か紹介はしていますが、産卵の真っ最中だったので、ちょっと面白いかな、と思ったもので。

Hamadaikon 春の訪れは、カラマツガイだけでなく、ハマダイコンからも伺うことができました。でも、どこに咲いているかは「いわぬが花」(いろいろな意味で)かも知れませんね^^

★拾った貝:カモジガイ、イソマイマイ、スカシガイ、チャイロクチキレ、オダマキ、コメツブガイ、カワザンショウ、ザクロガイ×2、フロガイダマシ×2、ネジガイ×2、チャイロキヌタ×10、メダカラ×12、コシイノミガイ×22など。

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2007年4月14日 (土)

トマヤガイ

4170414 未明まで、かなりの雨と風のため、夜中に何回も目を覚ましたほどでした。天気は急速に回復しましたが、今朝の材木座は、まだ荒天の影響が残っていました。

41704142 海岸には、たくさんのアカモクが漂着しています。といっても、変色の具合からすると、昨日か一昨日打ち上げられたもののようです。

Inabaumishiba このアカモクがなかなか面白かったのです。というのも、細かく見てみたら、ヒドロ虫の仲間、ウミシバが付着しているものがありました。

Inabaumishiba2 たぶんイナバウミシバという種類だと思うのですが、大量に打ち上げられているアカモクをよく見ると、どちらが本体か分からないほどウミシバだらけのものがいくつも目につきました。

Shimamenou 他にもどっちが本体か分からないようなものがありました。このシマメノウフネガイのくっつき方、すごいと思いませんか?

Shimamenou2 少しずらしてみると、本体が何なのか分かりますね。そうです、ミガキボラなんです。でも、これだけ見事に付着されるとは^^

豆腐川から和賀江島までを1時間かけて往復すると、まっちゃんに会えました。滑川までご一緒して、滑川を超えられない私は引き返しました。

Akakurage_2 まっちゃんと歩いていて見つけたアカクラゲ。まだ動いています。 直前まで荒れていた海が打ち上げたものは、ほかにもまだ半分生きていたものがいくつかありました。

Ishidatamiyadokari このイシダタミヤドカリもそうです。再度和賀江島に戻って見つけたものですが、宿貝から放り出されて、裸のまま、まだ動いていました。

Gaikoku1 直前まで荒れていた海といえば、外国製品がいくつか目に入りました。小さくホーチミンの文字がありますので、ベトナム製の台所用洗剤のようです。

Gaikoku2 ハングル文字の牛乳パックもありました。「ナチュラルテイストのミルク」のようです。長旅をしてきたにしては、少しきれいすぎるような気もするのですが、

Kuchibenimaimai 先日ご紹介した近畿地方以西に住むクチベニマイマイもまた打ち上げられており、それを考えると、やはり外国からの旅人だとしても不自然ではないのかな、と思ったりもします。

Kiyouken 和賀江島に戻ったと書きましたが、引き潮だけあって、いろいろと面白いものが増えていました。これなんか相当レアだと思います。「ひょうちゃん」が登場する前の崎陽軒の醤油注し。崎陽軒のHPで調べたところでは、シウマイの折り詰めの販売開始が昭和23年、「ひょうちゃん」の登場が昭和30年なので、その間に製作されたものということになります。

Akaei こんな特大のアカエイもありました。漁師さんの網にかかったもののようで、有毒のトゲがある尻尾はすでに切られていましたが、30㎝のピンセットが小さくみえます。

Akaeikuchi アカエイの口をアップにしてみました。小さいツブツブのような歯が面白いですね。この歯で小魚やエビ、カニなどをすりつぶして食べているわけですね。

Tomayagai_1  さて、今日の貝ですがトマヤガイです。トマヤガイ自体は、材木座では珍しくもなんともないのですが、やはり直前まで生きていたようで、口を開けて打ち上げられていました。こうした状態での打ち上げは珍しいと思います。

Tomayagai2 こちらは、先日和賀江島で見つけた生貝です。漢字で書くと「苫屋貝」。「苫」で葺いた屋根に似ているというのが和名の由来です。唱歌の「われは海の子」の歌詞に出てくる「煙たなびく苫屋こそ」のトマヤですね。

どんぐりつうしん編集長のたにぐちさんのお話では、この歌にでてくるような「磯辺の松原」の松が、砂の害とマツクイムシの被害でどんどん立ち枯れているそうです。「白砂青松」の美しい海岸、なんとか次の世代にも残していきたいものですね。

★拾った貝:ホウシュノタマ、きれいだったので拾ったウチヤマタマツバキ、合弁で色が気にいったオオモモノハナ、ホシキヌタ(幼貝)、メダカラ×4、チャイロキヌタ×10など。

他に拾ったもの:陶製のダックスフント(半分)、小瓶×2、青磁片×2など。

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2007年4月11日 (水)

特別編・和賀江島探訪

奥さんが、長靴を新調してくれました。おりしも春の引き潮の季節、これで和賀江島を探検しない手はないと、天気の良い日を選んで出発です。

Sujiebimodoki3 和賀江島と一口にいっても、狭いながらもその場所によって生物層はかなり変化します。でも、だいたい共通してどこにもいるのがこのスジエビモドキや

Honyadokari ホンヤドカリで、浜に近いところから、一定の深さにまで共通してみることができます。貝類も砂浜に近いところに住んでいるムシロガイの仲間やイソニナ、ウミニナなどはHPでも紹介していますので、今回は、波打ち際よりも少し深い磯にすんでいる生き物たちをご紹介します。

Amefurashi_1 まずは貝の仲間からアメフラシ。よく打ち上げられているアメフラシも、こうやって元気に活動している姿を見ると新鮮です。

Akoyagai2 次は岩礁に住む貝たち。まずアコヤガイ。和賀江島の石 にしっかりと足糸という糸でくっついていて、離そうとしてもなかなかとれません。

Nagasuzukakebora_2 こちらは、先日ご紹介したばかりのナガスズカケボラ。

Fkakobora そしてカコボラ。この二つの貝も、珍しい貝ではありませんが、生きている姿は、打ち上げとはまったく違った魅力がありますね。

Ohebigai3 比較的多く見られるのがオオヘビガイ。潮が満ちていると、この口から蜘蛛の巣のような糸を出して、様々な生き物を捕まえて食べてしまいます。

Hijiki2 和賀江島にいって、いちばん目に入るのは何といっても海藻なので、いくつか分かる範囲でご紹介します。まずは今が盛りのヒジキ。青々として美しいですね。

Ishige 特に目立つのは、このイシゲや

Umitoranoo_1 ウミトラノオです。

Shiwanokawa おもしろいところでは、きくらげのようなシワノカワや

Komenori コメノリなんていう海藻もあります。こんな海藻たちの根元を探すと、幼貝や微小貝が見つかったりするようです。

Umiuchiwa 時々打ち上げられているウミウチワも、海中で揺れている姿はまるでバラの花のようですね。

Keyarimushi2 美しい花といえば、忘れちゃいけないケヤリムシ。ゴカイなどと同じ環形動物ですが、ケヤリの部分の美しさに見入ってしまいます。

Keyari 大名行列などに使われる毛槍に似ているというのが名前の由来ですが、ちなみに、閉じているときはこんな感じです。それが一旦開くと

Keyarimushi5 こうなるわけですね。和賀江島には、たくさん住んでいますので、見つけるのは比較的簡単です。今度この棲管につくサワラビガイをじっくり探してみようと思います。

Beniboya2 おなじ赤い生き物ではホヤの仲間も見る事ができますよ。たとえばこのベニボヤや

Itaboya イタボヤなんていうのも住んでいます。

そうそう、「磯」といえば「これ」というものもご紹介しなくてはいけませんね。

Murasakiuni2 たとえばムラサキウニや、

Itomakihitode イトマキヒトデ

Yatsudehitode 増殖中のヤツデヒトデなど。

Manamako そして運がよければ、こんなふうに「マナマコ」なども見つかります。次の大潮に、和賀江島にいきたくなったでしょう^^

ところで、ここからはお願いです。和賀江島のような転石地帯には、石の下にたくさんの生き物が住んでいます。

観察のために石をひっくり返したら、かならず元に戻してあげてくださいね。もちろんつぶさないように注意をしながら。

そのままにしておくと、自分の力で元に戻れない生き物もたくさんいます。そんな生き物たちも大切にしてあげてください。

どうかよろしくお願いしますm(_ _)m

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2007年4月 8日 (日)

ハクシャウズ

070408 昨日に続いてうららかな日差しが降り注ぐ材木座です。とはいっても昨日の夜、一雨あったのですが。今日は昼間いろいろと用事があり、6時半から2時間ほど、潮が引いていないのを承知で浜に出てみました。

Oakafujitsubo_1 昨日、重機が入ってオオアカフジツボの道がなくなったと書きましたが、昨日ほどではないものの、オオアカフジツボが固まって打ち上げられていました。

Nebarimo_1 同じくネバリモも。

Akamefugu_2 歩き始めると、昨日打ち上げられたものがまだ残っているのが目に入りました。昨日見つけたアカメフグ。でも、今日の分がちゃんと一匹増えています^^

Takonomakura_1 これも昨日からのお客さん、ドチザメ。しかし、よく見るとタコノマクラがオマケで寄り添うようについています。緑色をしているところを見ると、昨日のものではなく、比較的新鮮なもののようです。

Azumanishiki 打ち上げは全体的には多くはなかったのですが、貝については中身が濃く、いろいろと見つけることができました。アズマニシキやククリボラ、オオトリガイ、ミタマキなど。

Obekkou ベッコウガサも見つけました。表から見ると、少し痛んでいるように見えます。あまり期待しないでひっくり返してみたのところ・・・

Ubekkou 鮮やかな色合いです。ベッコウガサの名前の由来となったこの内側の色が見事でした。お気に入りの一つになりそうです。

Pai 貝以外では、久し振りの麻雀牌。イーピンです。前回見つけたのは四萬でしたが、四萬は黄土色、今回は緑色の牌です。

Uzuichimonji で、今日の貝ですが、散々悩んだ挙句、これにしました。ハクシャウズ。なんとフタつきです。ウラウズガイと間違えやすい貝ですが、裏を見ると一目瞭然。ウラウズガイにはヘソの穴がありませんが、こちらは漏斗状に窪んで、おヘソの穴が開いています。極めつけは殻口のそばにある赤い印。

今日は、御用達の酒屋さんの前でツバメがしきりに鳴いていました。いつの間にかツバメがやってくる季節になっていたんですね。

※この記事は当初ウスイチモンジとして書いたものですが、集計にあたって見直したところ、ハクシャウズの誤りだったため訂正させていただいております。

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2007年4月 7日 (土)

ナガスズカケボラ

070407_7 穏やかな海、春の雰囲気が満ち溢れる材木座です。江の島もぼんやりと霞んで、桜の花びらも見つけることができました。

Ooakafujitsubo 砂浜には、大量のオオアカフジツボが漂着し、オオアカフジツボの道というようなものができあがっていました。オオアカフジツボがこれほど多く打ち上げられるのは、ちょっと珍しいですね。

Nebarimo 海藻ではネバリモ。普段はそれほど見かけるものでもないのですが、今日は広範囲にわたって点々と打ち上げられていました。

Hiratsumegani そして今日多かったのがカニの打ち上げです。このヒラツメガニは、4匹とも豆腐川のすぐ西に打ち上げられていました。

Hiraiso 和賀江島に近づくと、ヒライソガニがいくつも打ち上げられていましたし、

Isogani 同じく和賀江島の近くでは、イソガニも2匹見つけました。

Beniishigani こちらは、鮮やかな紅色が美しいベニイシガニ。きれいな模様は、ずっと眺めていても飽きません。

Akamefugu_1 魚も色々なものが打ち上げられていました。これは久し振りにお目にかかったアカメフグ。

Dochizame ドチザメも3匹、比較的近くに打ち上げられていました。

Komonkasube 珍しいところではエイの仲間、コモンカスベなんていうのもいました。

Shippo_1 コモンカスベの尻尾を拡大してみた写真です。アカエイやヤッコエイなどのように、毒のあるトゲはありません。

Takonomakura そして、好きな人にはたまらないでしょう、タコノマクラ。やはり、春ですね。これだけ色々な生き物が打ち上げられるということは、生き物たちも動きが活発になってきたということでしょうね。

Bonten 生き物以外でも、おもしろいものはありましたよ。ボンテンや、

Tsuru 松に鶴のおめでたい陶片。

Bin_1 約7㎝のズングリとした小瓶。なんとなく愛着が湧いてきます。

Nagasuzukakebora さて、そんな今日の貝はこちら、ナガスズカケボラです。豆腐川から西に歩き始めてすぐ見つけました。しっかりフタも付いています。

Juki ところでですね、今日も入りました、重機(T_T)

滑川まで歩いていく途中、すれ違うように砂浜をかなりのスピードで疾駆(!)していき、豆腐川の西から作業を始めました。

Ato これだけ色々なものが打ちあがった浜が、重機が入るとこんな具合になってしまいます。

重機の横には「かながわ環境美化財団」と書いてありました。そういえば去年のビーチクリーン作戦には参加したっけ。

家でこの財団のHPにある「平成19年度事業計画及び収支予算」を見てみると、鎌倉市の海岸の清掃に対しては、平成19年度は3,388万の委託費を計上していますね。これで「海岸ごみの散乱状況に対応した作業計画を編成」して清掃を実施することになっているようです。

委託清掃では対応できないような事態に対応するため、別に財団直営でも清掃を行うとなっています。

まあ、「海岸のごみ」が何かについては、私の場合、一般の方とは認識にかなり差があることとは思いますが、できれば今日みたいな「ゴミ」は残しておいてくれるととってもうれしいんですが・・・。

委託で実施しているとなると、今日以上のキメ細かさを求めるのは難しいのでしょうねぇ・・・。<`~´>

★拾った貝:ヒナガイ(殻径76.25㎜となかなかの大きさです)、フクレユキミノ、シドロガイの袖+α、メダカラ、チャイロキヌタ

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2007年4月 2日 (月)

特別編・オウムガイの謎

Img_2837 昨日、葉山しおさい博物館を訪れたのは、実はもう一つ目的がありました。それがこれ、オウムガイです。これはれっきとした材木座産です。

でも私が拾ったのではなく、ご近所のNさんにいただいたものなのです。Nさんは、毎日ワンちゃんの散歩で材木座を歩いていらっしゃるのですが、昨年、材木座のちょうど真ん中あたりでこれが落ちていたのを見つけたということです。Nさんは、こんな貝が打ち上げられているのは見たことがないし、誰かが捨てていったものじゃないか、とおっしゃっていました。

お願いしてみたところ、Nさんから快くいただくことができたので、池田先生と倉持さんのお二人に見ていただくことにしました。

Img_2840_1 お二人のお話では、この模様はフィリピン産のものらしいとのことです。池田先生は、さらに模様の細かさがインドネシアのものに近いともおっしゃっていました。

オウムガイは、数年前まではまったく拾えなかったのですが、ここ2・3~4・5年くらい前から急に拾えるようになり、現在までに数個のオウムガイが拾われているのだそうです。

そして、不思議なことにそのすべてが葉山から鎌倉までの比較的人口が多い海岸に集中していて、潮の流れからすると最も打ち上げられて良いはずの、三浦半島南部からは拾ったという報告ありません。

さらに、拾われたオウムガイの模様を見ると、ことごとくフィリピン産と思われる模様なのだそうです。

はじめてコイツを手にした時、長い間、黒潮に揺られてきたにしては付着物もないし、表面がきれいだな、と思ったので、そのあたりのことを池田先生にぶつけてみました。

すると、表面の付着物は、砂に埋もれていると、きれいに削げ落ちてしまうことは良くあることだそうで、それが一昨日のような重機で掘り起こされて砂上にポコンと出てきたりすると、ちょうどこんな具合になるとか。

ただ、この貝は、殻口が割れたりするとお土産としての標本価値がなくなるということもあり、業者が大量に捨てたりした可能性も否定しきれず、なんともいえない、ということになりました。

池田先生が研究したいので少し貸しておいて貰えないだろうか、とおっしゃるので、そのままお預けして帰ってきました。

みなさんは、このオウムガイ、なぜ材木座に落ちていたと思いますか?

★オマケ

最近、私が400種以上にも及ぶ貝やあやしいガラクタたちをどうやって整理しているのかについて、興味をもたれている方がいらっしゃるようなので、参考までにご紹介します(恥ずかしいですが・・・^^;

Kai 貝は主に標本箱に入れて、レターケースに収納しています。

Kani ここには、カニなどもこんな風にしてしまってあります。

Ogata すこし大き目のものは、底の深いケースにいれてあります。

Img_2857 ここには、特にアヤシイものたちが結構しまわれていたりします。

どうですか、参考になったでしょうか?

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2007年4月 1日 (日)

サクラガイ3種

070401 昨日の夜から再びの荒れ模様で、雨はあがったものの、海は今朝もまだ荒れていました。今日の南風は、季節が変ったことを告げるように南風らしい暖かさを感じました。

Hakofugu まだ、荒れている最中なので、打ち上げもほとんどありません。海の生き物も、この新しいハコフグと、昨日に引き続いて季節物のアカメフグくらいです。

Oomizunagidori これだけ荒れると、やはり水鳥には犠牲がでます。オオミズナギドリでしょうか?材木座正面の少し西に打ち上げられていました。見つけたときはカラスが突き始めたところだったのですが、滑川を往復して帰ってくると、かなり食べ進んでしまったようです。

Goku その滑川の往復でも、見つけたのはこの京劇の孫悟空の人形の顔と、刺し網用のウキが一つだけ、と少し寂しい感じです。

Tousei_2 ところが、やはり大潮ですね。引き始めるとグングンと潮が引いていきます。統制陶器を一つレジ袋に放り込んで和賀江島に向かうと、

Umitanago_2 潮が引いた後には、いろいろとおもしろいものが見つかりました。まずはかわいい大きさのウミタナゴ。

Ishigani_1 イシガニの甲羅も見つけました。

Kisewata_1 貝ではキセワタも二つ見つけました。

Odamaki2_1 岩の根元がモゴモゴと動くので、よく見てみると、贅沢にもオダマキを背負ったホンヤドカリです。

Karamatsu_1 岩といえば、やっぱり春ですね。石碑の下にはカラマツガイがタマゴをいくつも産み付けていました。このくらいに拡大してみると、先日のウミゾウメンと同じで、一見黄色いだけに見えるカラマツガイのタマゴも、黄色い生命体のツブツブがびっしりと入っているのが分かりますね。

Kabazakura さて、今日の貝ですが、潮が引いた後で和賀江島にサクラガイが3種、合弁で打ち上げられていたので、見分け方のご紹介をさせていただきます。まず材木座にいちばん多いカバザクラ。貝殻の後端に2本の白い縦線が入っています。カバザクラの「カバ」はオレンジ色のことで、オレンジ色の元祖カバザクラもよく打ち上げられています。

Sakuragai お次は正統派サクラガイ。カバザクラに比べると貝殻の後端が若干ふくらんで、少し四角形に近い印象でしょうか。この2つが見分けにくいですね。

Momonohana 最後にご紹介するのは、モモノハナガイ。またの名をエドザクラといいます。前記2種に比べると貝殻の後端が鋭角で、色も濃く、大きさも少し小さめです。

以前、葉山しおさい博物館の池田館長に、「通常はこの3種を総称してサクラガイといいます」と教えていただきました。もう一つ、オオモモノハナガイという貝がありますが、大きさが倍ほども違うので、この3種と間違えることはあまりないと思います。

Bakagai 海が荒れた後に潮が引いた和賀江島の近くには、バカガイが生きたまま何個も打ち上げられていました。持ち帰って、朝食にヌタにして食べました。なかなか美味でしたよ^^

Hayama_1 今日は、久し振りに葉山しおさい博物館にお邪魔して、池田先生と倉持さんにいろいろ見ていただきました。葉山も初夏を思わせる陽気でした。

Kamakura 貝の種類は増えませんでしたが、カニは新しいものを3種類同定していただきました。順次HPにUPしていきたいと思います。お楽しみに。

★拾った貝:合殻のカキツバタ、オオシイノミ、カモメガイ、チャイロキヌタ、メダカラ×3など。

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