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2013年5月26日 (日)

ダイダイウミウシ

13052611305263  1305262_2 ★今日の材木座:真夏を思わせるような日差しですが、まだ、さすがに5月だけあって、風にはさわやかさが残っています。 でも、帰るころには“ビキニスタイルのお嬢さん”(byダニー飯田とパラダイス・キング)も出没するくらい暑かったです。

3 Photo 1 ★今日の打上げ帯:なんだか、やっぱり貝に限らず生き物全体に打ち上げの少なさを感じます。それでも貝は数十種類は見ているのですが、一時の勢いは無いような。滑川河口付近にはキヌイトカザシグサが大量に打ち上げられていました。この海藻は、材木座では滑川河口付近にのみ打ち上げられます。

Photo_3 Photo_4 ★海岸では、この季節らしく、「パドボ・グランプリ」や、某NPO主催の磯の観察会、そして、我が材木座自治会主催、第37回和賀江嶋清掃など、イベントが目白押しです。私はもちろん材木座の自治会員なので、和賀江嶋清掃に参加させていただきました。

Photo_5 和賀江嶋でゴミ拾いに励んでいると、ビニールの破片の裏にクロシタナシウミウシが。近くで生き物を探していた観察会参加の男の子に「ウミウシだよ」といってプレゼント。すると先生と呼ばれていた方が「えっ、この辺にはウミウシもいるんですか?」ときやがった。あんまりばかにしちゃあ、いけねぇぜってんだ。な~んてね^^

2 Photo_6 3_3 海の神様は、真面目に海岸をお掃除する「良い子」 を見捨てません。初物のダイダイウミウシまで見つけさせてくれました。ダイダイウミウシは普通種ですが、私が和賀江嶋で見つけたのは初めてです。アップにすると、ちゃんとこの種特有の網目模様が見えますね。これもついでに、相模貝類研究談話会の大先輩、AさんからいただいたAさんお手製のピンセットでつまんで、さっきの男の子にプレゼント。後で海に帰してあげてね~。

4 という訳で、和賀江嶋清掃を含めて3時間ほど海にいました。収穫はマツヤマワスレにキンチャクガイ。この大きさのキンチャクガイは久しぶりで、ちょっと嬉しい^^

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2013年5月25日 (土)

マテガイ(buy 吉池)

1305251 Photo Photo_2 ★今日の材木座:先週から結構忙しくて、体調が今一つです。加えて今日は朝から所用で忙しく、夕方、少しだけ「散歩」に出ることにしました。

Photo_3 Photo_4 1 ★今日の打ち上げ帯:歩いたのは、豆腐川の東側だけ。大潮で、満潮に近い時間帯だったこともあって、めぼしい貝は見つかりませんでした。

Photo_5 ★という訳で、今日は昨日の仕事帰りに、御徒町の「吉池」で買ったマテガイの写真です。タイトルの「buy」はそういう訳です。吉池は、例によっていろいろな貝が揃っていて、ツブガイや、ウチムラサキ、白ミル(ナミガイ)、特大のサザエ・イワガキなども美味しそうに並んでいました。ついでにアメ横を覗いたら、コタマガイを「オオアサリ」という名前で売っていました。この間まで、「オオアサリ」は「ウチムラサキ」だと思っていたのに・・・市場名は一体どうなっていくのやら。

そうそう、イワガキといえば、一昨日「はく」で、今年初物の特大のイワガキとアカニシの刺身を食べました。やっぱり「はく」の刺身は美味しい(^-^)

マテガイは、酒蒸しにしようか、バター炒めにしようかと悩んだのですが、結局ニンニクとオリーブオイルでイタリアンにしてみました。もちろんこっちも美味しかったです^^

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2013年5月19日 (日)

オキナガレガニ・ヒダミノウミウシWまつり

1305191_2  1305192_2 1305193 ★今朝の材木座:今週は発作もあったし、昨日も仕事で遅くなり、ぼんやりとした月と、頭上に雲の隙間に一つだけポツンと輝く、うしかい座のアークトゥルスに照らされて帰ってきたので、今朝は体調のこともあり海に出るのはやめようと昨日は思っていたのですが、朝起きたら、いてもたってもいられない気がして海にでてしまいました。

2_4 Photo_30 1_4 ★今朝の打ち上げ帯:南風のおかげで吹き寄せられた海藻類、特に今の時期には珍しいワカメやアカクラゲが結構打ち上げられていました。この他、ウマヅラハギやメジナなども干物に近くなった状態で打ち上げられていました。

1_6 2_6 3_5 南風といえば、当然、中国製品が出迎えてくれました。ペットボトルにライターに、果ては陶製の酒瓶まで。陶製の酒瓶はちょっと珍しいですね。

Photo_37 Photo_38 Photo_39 カツオノエボシも、多くはないものの見つかりました。写真の3つの他、トロトロに溶け始めた状態の特大のものが二つ。あんなのにやられた日にゃ、たまったもんじゃありません。

Photo_40 Photo_41 Photo_42 左から、タツナミガイ、アマクサアメフラシ、アメフラシの皆さんです。タツナミガイもこうなると、なんだか色あせたナスというか、焼きナスの皮を剝いたのというか、そんなものを連想してしまいます。

Photo_43 Photo_44 Photo_47 和賀江嶋に行くと、例によってキアシシギに遭うことができました。向こうはどう思っているか知りませんが、こっちとしてはキアシシギにかかわらず野鳥に遭えるととても嬉しいです^^

Photo_48 和賀江嶋で折り返すと、今日も池さんにお目にかかることができました。池さんの集計では、由比ヶ浜から材木座にかけて、今日は80羽超のハシボソミズナギドリが打ち上げられたそうです。毎年のこととはいえ、こういう光景はちょっと悲しい・・・。

3_6 2_7 1_8 さて、この辺りで、今日のタイトルにしたオキナガレガニに触れましょう。オキナガレガニそのものは、毎年何回か見かける機会がありますが、一日にせいぜい1~2匹

Photo_49 5_2 6_2 が関の山です。でもなんと今日は13匹も見つかりました。このオキナガレガニ、ヒライソガニのように、一匹一匹模様が違うのが不思議でなりません。ヒライソガニは転石地帯のようなところに住んでいるので

Photo_50 迷彩を施して保護色にしているのは分かるのですが、オキナガレガニはなぜみんな模様が違うのでしょう。模様というよりも色といった方がいいかもしれませんね。もしかしたら、しがみついている漂着物の色に染まったりしているのでしょうか・・・?

Photo_51 Photo_52 Photo_53 ★オキナガレガニの数にも驚きましたが、もっと驚いたのがこちら、ヒダミノウミウシ。ヒダミノウミウシは、以前、青い個体を見つけたことがあります

Photo_54 Photo_55 Photo_56 今回、茶色の個体が12匹見つかりました。実はヒダミノウミウシはカツオノカンムリや、エボシガイを餌にしながら漂流しています。

Photo_57 Photo_59 つまり、前回見つけた個体はカツオノカンムリを食べていたので青に染まり、今回見つけた連中はエボシガイを食べていたので茶色に近い色をしているという訳です。それにしても、13年間材木座を歩いていて、たった1匹しか見つけたことのなかったヒダミノウミウシが、大量漂着するなんて・・・。

なぜ海に行きたくなったのか、それはオキナガレガニとヒダミノウミウシが呼んでいたからだったんですね~(そんな訳ねーだろ!^^)

Photo_61 というわけで、今日の収穫はメダカラ1個。オマケは片切彫の青磁片と例の中国製の酒瓶。面白いので、持ち帰ることにしました^^

 

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2013年5月12日 (日)

マツバガイとチュウシャクシギ

Photo_10 このところ、毎日ずーっと探してはいたのですが、なかなか姿を見せてくれなかったシャイな豆腐川のベンケイガニ。隠れていたのか、はたまた冬眠から目覚めるのが遅かったのか、どちらかわかりませんが、とにかく、今年も元気な姿が見られてひと安心です。

1305123_2 1305122_2 1305121_4 ★今朝の材木座:未明まで風雨が強かったようですが、私が起きたときには、既に雨は上がっていました。風は昨日ほどではないものの、波が多少あるので、サーファーさんたちがたくさん。

1_2 Photo_11 2_2 ★今朝の打ち上げ帯:昨夜の風雨のせいで、浜一体に海藻が打ち上げられています。時節柄ヒジキも多いのですが、和賀江嶋近くにはワカメがいくつも打ち上げられていました。5月のワカメは比較的珍しいですね。早速持ち帰って茹でました。

Photo_12 Photo_13 Photo_14 海が荒れたとなると中国製品も黙っていません。梅酒にコーラに、果てはイケメンスターのサイン入りペットボトルまで。日本でも壇蜜さんあたりの写真を入れると結構売れるかも!?

Photo_17 Photo_18 3_2 そんなくだらないことを考えながら歩いていたら、今朝も池さんにお目にかかることができました。池さんは「チュウシャクシギがきているよ」 と双眼鏡を貸してくださったので、しっかり見ることができました。池さんが「あいつはボーッとしているから、もう少し近づいても逃げないんじゃないかなぁ」とおっしゃったので、少し近づいて撮った写真がこちら。シギの季節の浜歩きは楽しいですね~。

Photo_19 クラゲも昨日に引き続き打ち上げられていて、今日はアカクラゲよりもミズクラゲの方がたくさん打ち上げられていました。昨日のshigeさんのブログの正体は不明ですが、ミズクラゲたちは動物性プランクトンを食します。ものの本によれば、ミズクラゲの内側は、食べた動物プランクトンの色に染まるそうですから、今日見つけたこいつは、何か青っぽいプランクトンを食べたのでしょう。

 ミズクラゲは、ある食物連鎖の頂点に立っていて、生きている間に他の生物から捕食されることはないそうですが、死んだ後、深海底に堆積して、ベントスたちの貴重な食物になることで、沿岸で増えすぎた栄養を深海まで移動させているといいます。

 また、海中の小さなゴミなどを粘液といっしょに沈殿させることで海水を浄化するという偉大な能力も持ち合わせていることから、海をきれいにする点で、大変重要な役割を担っているようです。

Photo_20 ★さて、今日の貝はこちら、マツバガイ。いつでも見かけるような貝だし、和賀江嶋に行けばいくらでも見つかるので、ほとんど拾うことはないのですが、万が一、地震などで食料が不足した際は、沿岸で入手できる貴重な食材の一つですね~。

Photo_21 ★今日の収穫はこちら。オオモモノハナガイが4片と貫入のある青磁片。そして、左側のものは、何でしょう、私は鉱物は全くわからないので何とも言えません。

Photo_22 Photo_23 Photo_24 はっきりとした加工の痕があるのでアメジストか何かの加工クズでしょうか。

Photo_25 Photo_26 海の家用の造成地といい、空の色といい、初夏ですね。

もうすぐ夏がやってきて、重機との戦いが始まるなー。

そんなことを考えながら海辺を後にしました。

あ、そうそう、来週は仕事で体調が良くても海には出られそうもありません。残念!

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2013年5月11日 (土)

アサガオガイ

Photo_16  今朝は体調もだいぶ良くなってきたので、相模貝類研究談話会の大先輩、Aさんが手作りで作ってくださった、微小貝用のピンセットを鞄に忍ばせて海に出てみました。考えてみると、朝じっくりと海を歩くのは本当に久しぶりです。

1305113_2 1305112_3 1305111_2 ★今朝の材木座:時間の経過とともに、左から右へと空模様が移り変わっていったのですが、小雨時々小やみといった感じで、帰る頃には本降りに近い降り方になっていました。

Photo_17 Photo_18 Photo_19 ★今朝の打ち上げ帯:ここ数日、だいぶ風が強いなぁとは思っていたのですが、海もだいぶ荒れたようです。アカクラゲ、ミズクラゲ、アマクサアメフラシなどもずいぶん打ち上げられていました。

Photo_20 Photo_21 Photo_22 南からのお客様もやってきていて、ソテツの実や、中国製ペットボトル、果ては「テンス」などという魚もうちあげられていました。テンスは本来かなり南の方に住んでいる魚なので材木座で見つかるのは非常に珍しいことだと思います。

Photo_23 そんなものを見ていると、久しぶりに池さん(こちらのイケ坊のフォトギャラリーをご覧ください)にお目にかかることができ、キアシシギが遊びに来ていると教えていただくことができました。腕が悪い上に天候のせいもあって、いい写真ではありませんが、何とか捉えることができました。

Photo_24 フタ付きのサザエも打ち上げられていました。2~3日前に打ち上げられたもののようで、残念ながら朝食にはできませんでしたが、先週、例の祖師ヶ谷大蔵の「はく」で食べた特大のサザエのお刺身を思い出し、思わずヨダレが・・・。ちなみに「はく」でお刺身を食べるようになってから、ほかの店でお刺身を注文する気になりません。8日の日も太刀魚の炙りというのを食べたのですが、皮目が香ばしく、はじめての食感に思わず口に入れた途端、歓声を上げてしまいました。一昨日はおかみさんがお土産にコゴミをたくさん茹でて持たせてくださったので、早速帰ってからお浸しで半分食べ、残りは昨日、ゴマ油で軽く炒めてみました。その美味しいことと言ったら・・・!!

1 Photo_25 話がそれてしまいましたが、荒れた海ということで、梵天も。まるでお団子のようです。「だんご三兄弟」が流行ったのは、ちょうど娘が保育園の年長さんで「おかあさんといっしょ」をいつも見ている頃でした。あゆみお姉さん(茂森あゆみさん)、なかなか可愛かったですね。その娘も今年成人式を迎えました。年も取るわけです^^

Photo_26 Photo_27 Photo_28 ★という訳で、カツオノエボシも見つかり、今年初物のアサガオガイをゲット。キアシシギに遭うことはできたし、アサガオガイは拾えるし、やっぱり早起きするといいことがありますね。

Photo_29 そんなことを考えながら、早くも海の家の建設準備のため重機が入ってきた砂浜を後にしました。結構な雨になってきたので、だいぶ濡れてしまったけど、やっぱり海はいいですね^^

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